石橋先生 全英選手権の後のオフシーズンの間を狙ってアラン&ドナ・シングラーにレッスンを受けようと思いブックして、オーストラリアへ3週間行ってきました。これまでイギリス、アメリカ、イタリアにも渡航しましたが、なかなかまとまってレッスンを取ることができないので……。目的ですか? 留学されてるカップルは皆さんそうかと思いますが、やはり、より高度なテクニックを身につけて、より上手くなりたいという事ですね。今回は、ほぼ毎日2〜5レッスン取ってもらって、丁寧にレッスンしてもらいました。あと元世界10ダンスチャンピオンのカレン・リーブからもラテンのレッスンも受けてきました。
Q.どうしてオーストラリアへ?
石橋先生 以前は留学するならイギリスでないとダメだと思っていましたが、最近は日本も含めて世界各国にいいコーチャーがたくさんいます。だからイギリスでなければイングリッシュスタイルの踊りを学ぶことはできない、という考え方は随分変わってきたと思います。落ち着いた環境で、ゆっくり勉強できる、そういう場所は世界各地にあります。僕達はできるだけ毎年2回、イギリスとオーストラリアに留学していましたが、今年はショーの仕事が多数入ってなかなか時間が取れなくて、オーストラリアのみの留学となってしまい残念に思っています。
Q.今回のレッスンはいかがでした?
石橋先生 もう5年留学していますが、言われることを素直に受け取ることができるようになってきたので、最初の頃とは明らかに言われることが変わってきました。崩れるとか外見の注意から、運動理論やメカニズム、プロセス、セオリーをより詳しく教えてもらえるようになりました。今回は、ほぼ付きっきりだったので、特にジックリと教えてもらえてとても良かったですね。スポットのレッスン受講者というより、本当の弟子として扱ってもらえるようになった…と感じました。今年、東京で行われましたJPCLカップでファィナルに入りました。そのときアランが単独でジャッジをしていたのですが、結果は上位につけてもらえませんでした。アランは後で悪いところを指摘してくれて「こういう理由でつけれなかったから、こういう風に練習して直しなさい…」と説明してくれたんです。そういう「良いものは良い、悪いものは悪い」をハッキリ言ってくれるコーチャーだから信じて着いていけるんですね。「頭で理解して、意識して練習すれば、いつかできる日が来る!!(Never mind)自分自身を信じなさい!!」と言われました。本当続けてきて得るものが大きかったし、これからも信じてずっとついて行きたいですね。
Q.石橋組はイタリアンスタイルと思われているようですが?
石橋先生 そうですね、特別イタリアンスタイルを意識している訳ではありません。ただ背が小さくてガンガン動くからそんなイメージになっちゃうのかな?!というか、イタリアの選手たちも英国の先生方に習っているわけですし、もちろんイングリッシュスタイルが最大のポイントになってくるとは思いますが、最終的には、より正確なテクニックを身に付け、自分達の個性と上手くブレンドして自分達独自のスタイルを編み出し、コンペ及びショーに表現できることが一番大事だと思います。
Q.そうですか。それがコンペでも生きてくるわけですね?
石橋先生 もちろんコンペだけでなくショーでも人を引き付ける何か…につながると思います。うーん、成績をとっているから上手いのかとかそういうのではなくて、内面的なものまでキチンと考えて、表現できてダンスだと考えています。例えば外観的な形を作る為に、内面がどういう組立てをしていくか…とか、コンペでは無駄にブツからないで崩さずスムーズにどうすり抜けていくか…とかを明確なコンセプトを持って踊って行くように心がけています。海外のコンペでは、イギリスのスターボールの選手権でセミファイナルに入り、ウィンナーワルツも踊りました。そしてアメリカのエンバシーカップのライジングスターでセミファイナルに入ったこともあるし、イタリアオープンやブラックプールでは強豪揃いの中で予\選を通過しました。そういう一つ一つのことが自分達自身の自信になるし、自分達のダンスを作っていく糧になります。いずれにせよ自分の達成感が大切だし、勢いだけでなくキチンと考えて踊らないとだめです。若い選手たちも、もっと海外に出て行ってのコンペに出て自分を試したり、レッスンを受けて勉強し、上手い外人達の中で練習して一杯経験を積んだ方が良いと思います。本当!!ぜひ挑戦して欲しいですね!!
Q.最後に、オーストラリアの印象はどうでした?
石橋先生 オーストラリアはイギリスに比べると断然物価が安いし、特にレンタカーが安い。日本との時差は1〜2時間だし、飛行時間もヨーロッパより断然短いから気軽に行けます。日本人は忙しすぎるから、レッスンの後はその大自然の中でゆっくりリフレッシュすることも大事だと思いますね。まずは下記にも紹介してるとは思いますが、OZダンスキャンプで試してみてはいかがでしょうか!!
■OZ dance camp のお知らせ
毎年オーストラリアのウーロンゴンのノボテルホテルで開催されていて、今年で4回目のOZ dance camp、2007年2月1日〜6日の日程で行われる。今回のキャストはスラヴィック・クリクリヴィー組、ジョナサン・クロスリー組、カレン・ハーディー、リチャード・ポーターを予定してるらしく、その他は未定。世界のトップコーチャーのコングレスやデモンストレーションもあります。
詳しくは http://www.ozdancecamp.com/ をご覧ください。
■アラン&ドナ・シングラーが8月に教室をリニューアルオープン
世界のトップコーチャーのアラン&ドナ・シングラー組(元全英選手権アマチュアスタンダードチャンピオン、プロフェッショナルスタンダードファイナリスト)がこの8月、オーストラリアのシドニー郊外にあるウーロンゴン近郊にスタジオをリニューアルオープンする。これは
ドナ・シングラーの両親レイモンド&マーガレット・リーブ(元全英3位)の教室をアラン&ドナ・シングラーが受け継ぎ、アダム&カレン・リーブ(元世界プロフェッショナル10ダンスチャンピオン)、ピーター・トッド(元世界ニューヴォーグチャンピオン)達と共に教室運営を行うことになったものである。
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石橋健太・麻子先生の AUSTRALIA 留学記

アラン&ドナ・シングラーと
イシバシケンタダンススタジオの石橋健太・石橋麻子先生が、平成18年6月末から約3週間の日程で、オーストラリア、シドニー郊外にあるアラン&ドナ・シングラーのスタジオに留学されました。今回のインタビューはその時の話をお聞きしたものです。
Q.オーストラリアに留学されたそうですね?
ダンスジャーナル



